約30年前からぎっくり腰を繰り返す慢性腰痛の改善例

【現症】胸腰部前屈約30°で仙骨周辺に痛み有り。安静時痛は無し。
【施術と結果】本症例は、胸腰部前屈約30°で仙骨周辺に痛みが出現する為、疼痛部位の真上の腸骨稜周辺の筋緊張が要因と考えた。触察により疼痛部位に圧痛有り、主観により深部にも痛み有り。
　先ず、疼痛部位の真上の腸骨稜付近を触察したところ筋硬結の様な物を確認した為、緩消法を約5分施術し筋硬結の様な物の弛緩を確認した結果、胸腰部前屈約30°での仙骨周辺の痛みは10から6（NRS改変）と小さくなった。
　更に同部位に約5分緩消法を施術し筋弛緩を確認した結果、胸腰部前屈約30°での仙骨周辺の痛みは10から5（NRS改変）と小さくなった。筋弛緩の割合に対して痛みの減少度合が少ないと判断し、腰部側面の筋緊張による疼痛部位真上の腸骨稜周辺への圧力を軽減させる為、施術部位を腰部側面へと移動し、緩消法を約10分施術し筋弛緩を確認した結果、腰部側面の押圧深は約0.5cmから約1.5cmに大きくなり、胸腰部前屈約30°での仙骨周辺の痛みは10から3（NRS改変）と小さくなった。
　痛みが減少した為、続けて同部位に緩消法を約10分施術し筋弛緩を確認した結果、胸腰部前屈約30°での仙骨周辺の痛みは10から1（NRS改変）と小さくなり、主観によりほぼ痛みは感じられなくなり、仙骨周辺の圧痛も消失したと報告を受けた。
　繰り返すぎっくり腰の完治に希望が持てると笑顔でお帰りいただいた。