成長期女児の乳腺発達中に起こる左乳房周辺部の痛み改善例

【現症】左乳房・乳腺付近に約１５０ｇから約２５０ｇの押圧で痛みを感じる個所がある。体育の時間など身体への振動がある時、運動中は常に痛みがあり不快であるとの事だった。
【施術と結果】本症例は、乳腺を骨と置き換えてみる膝関節での成長痛に似た現象なのではないかと考えた。疼痛箇所には熱感腫脹はなく、触察にて筋緊張を確認出来た。同箇所に痛みを感じない範囲の押圧力にて緩消法を実施する事とした。呼吸でも伸縮の起こりやすい部位であることから、呼吸に合わせた施術とした。
　施術開始から約１分で筋弛緩を感じた為、確認すると痛みは１０から８（ＮＲＳ改変）となった。約１分で痛みに変化があった為、同箇所をそのまま施術すると事とし、施術を継続し約３分経過時の確認で痛みは１０から２（ＮＲＳ改変）となった。その時点で、就寝したいとの希望から施術は終了した。
　翌日になって、痛みが前日の２から８へと増悪の訴えがあった為、同箇所を再度施術し、筋弛緩を確認しつつ約５分の施術で痛みは１０から０（ＮＲＳ改変）となり痛みは消失したと報告を受けた。その後、痛みは再発していないと報告を受けた。「痛くなってから、何日も我慢してたけど、もっと早く言えば良かった。」と喜びの報告を受けた。