【患者】50代後半 男性
【主訴】左手首をねじると痛む。
【既往歴】-
【現病歴】3か月程前のウェイトトレーニングを行っていた際、負荷がかかった時に左手首に痛みが発生。安静痛は無いが、利き腕で使用頻度が高い為、現在は左手首にサポーターを付けて生活している。
続きを読む
【現症】左手関節可動域(以下、ROM)制限有り。左手ROMは自動で屈曲約60°・尺屈30°で痛みが発生。
【施術内容・結果】本症例は触察による熱感も無く目視しても組織損傷が確認できず、発症後約3か月経過している事から外傷性ではなく左手関節周辺の筋緊張が痛みと左手ROM制限の要因であろうと考えた。
触察すると左手関節背側周辺に筋緊張を確認した為、緩消法を約30秒施術し筋弛緩を確認。結果、痛みが10から7(NRS改変)と小さくなった事が確認できた為、引き続き同部位に緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した結果、痛みは10から5(NRS改変)と小さくなった事を確認できたが、痛みの変化が少ない事と左手ROMを確認したところ、屈曲は自動で約80°と大きくなったが、尺屈に変化が無く、同時に左手尺側周辺に痛みを訴えた為、疼痛部位に施術を移し緩消法を約1分施術。筋弛緩を確認した結果、痛みが10から2(NRS改変)と小さくなった事が確認できた。痛みがまだ残存する事から触察を進めると、左上腕骨外側上顆より約5cm遠位の背側に筋緊張を確認した為、緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認。結果、痛みが10から0(NRS改変)と消失し、左手ROMは自動で尺屈約45°と大きくなった。
施術後、実際に負荷をかけての動作は控えたが、サポーターを外して日常動作をしても痛みは発生せず、違和感なく動かせると報告を受けた。