【患者】70代後半 男性
【主訴】1年程前から、社交ダンスで相手の方と組む時に左肩が痛い。
【既往歴】-
【現病歴】約1年前から社交ダンスで相手の方と組む際の左肩関節外転動作で痛みが発生。
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【現症】左肩関節可動域(以下、ROM)は自動で外転約45°で左大円筋、左広背筋付近に痛みが発生。安静時痛は無し。腰背部全体に引張感有り。
【施術と結果】本症例は、左肩関節外転動作で左肩関節背側に痛みを訴えている為、左大円筋、左広背筋周辺の筋緊張が痛みとROM制限の要因と考えた。左肩関節背側の疼痛部位を触察したところ筋緊張を確認した為、緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認した結果、痛みは10から5(NRS改変)と小さくなり、左肩ROMは自動で外転約100°と大きくなった。
次に左肩関節背側の筋緊張の要因は腰部の筋緊張と考え、腰部の第12肋骨先端付近に緩消法を約5分施術した結果、痛みは10から3(NRS改変)と小さくなり、左肩ROMは自動で外転約135°と大きくなり、腰背部の引張感は主観でほぼ消失したと報告を受けた。
更に腰部の筋を弛緩させる為、腰部側面に緩消法を約10分施術した結果、腰部側面の押圧深は約1cmから約3cmと大きくなり、施術終了時には主観により左肩関節外転動作がスムーズに行えるようになったと報告を受けた。