半年前から続く伸ばした時に痛む背部痛と苦しさを伴う肩こりの改善例

【現症】目視や触察にて異常は見られない。腰部の筋緊張が確認でき、腰部側面の押圧深は1センチ以下。体幹を前屈させながら右腕を屈曲する際に右側肩甲骨下角から第7.8胸椎高位の脊柱起立筋付近に痛みが発現する。安静時痛はなく、運動痛のみである。
【施術と結果】本症例は右側の脊柱起立筋付近の痛みであるが、同時期に同側の肩こりも発現しており、第12肋骨下部の筋緊張が要因と考えた。第12胸椎から第1腰痛高位の脊柱起立筋に緩消法を約1分行い、筋弛緩を確認したが、その時点では痛みは変化せず。
　次に第2腰椎高位の腰部を側面から約10分施術し、筋肉の弛緩を確認できた。その結果、痛みは10から5(NRS改変)になった。そのまま側部から第12肋骨下部を脊柱起立筋付近まで筋弛緩させていくと、痛みが起きる姿勢を試したところ、痛みは10から0(NRS改変)となった。肩こりについてもその時点では消失していると本人から確認が取れた。