60年程前に転落し打撲した肩の痛みに対する改善例

【現症】右肩関節自動関節可動域（以下　、ROM）右挙上約120° 左挙上約160°、右外転約70°、左外転約90°であり右肩関節ROMが小さい。上腕外側の痺れを訴える。
【施術と結果】本症例は昔の怪我ではあるが、5年前より症状が悪化したとのことなので、可動域制限は筋肉の緊張であり、筋緊張による血行不良が痺れの要因の1つと考えた。右肩関節挙上時約120°を越えると痛みを訴えるが、肩甲上腕関節周辺部筋周辺部筋が固まっていないように感じた為、肩関節前面と後面の筋緊張を弛緩し鎖骨周辺部の筋弛緩をすることにした。
　まず、右肩関節前面の大胸筋と思われる部位と後面の広背筋と思われる部位に緩消法を約5分行なって確認すると痛みが10から5（NRS改変）に小さくなりROM右挙上約140°と大きくなった。左鎖骨周辺部から肩峰と思われる周辺部の筋緊張部位に緩消法を約2分行うと、筋硬結らしきものを触察した。その部位に緩消法を約1分行うと、その筋硬結らしきものが小さくなったのを感じた。痛みが10から2（NRS改変）に小さくなりROM右挙上約160°と大きくなった。