野球経験のある男性が訴える学生時代から続く腰部痛の改善例

【現症】腰部全体、特に左腰部に安静時痛有り。仰臥位や立位、歩行時に痛みが増大する。座位では痛みが軽減する。疼痛部位に腫脹、発赤、熱感無し。胸腰部屈曲約30°で腰部背側の痛みが増大し、関節可動域（以下、ROM）制限有り。
【施術と結果】本症例は、左腰部を中心とした腰部全体の痛みを訴えているため、腰部の筋緊張が要因と考え、まず最も痛みを訴えている、第3腰椎高位で棘突起から左外側へ約6cmの部位に緩消法を約10分施術し筋弛緩を確認した結果、腰部の痛みは10から7（NRS改変）と小さくなった。
　次に、腰部全体の筋緊張を弛緩する為、腰部側面に緩消法を約15分施術した結果、腰部側面の押圧深は約3cmから約4.5cmと大きくなり、腰部の痛みは10から3（NRS改変）と小さくなり、胸腰部屈曲動作のROM制限は解除された。
　また、主観により立位や歩行時にも痛みが増大することはなくなったと報告を受けた。