【患者】60代前半、女性
【主訴】2年半前頃から左太ももが痺れるようになった。だんだんと痺れの範囲が広くなり、今は両足が痺れている。特に左足は痛みもある。
【既往歴】子宮筋腫、卵巣嚢腫(2006年)
脊柱管狭窄症(2021年)
【現病歴】2年半前頃から左大腿部に痺れが出現。だんだんと痺れの範囲が広くなり、今は両下肢全体に痺れがある。2ヶ月前から左大腿部に痛みが出現。1ヶ月前に近医にて脊柱管狭窄症との診断を受け、手術を勧められたが、手術以外の方法はないかと当院受診された。
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【現症】安静時痛はあるものの、可動域制限はなし。両下肢とも特に外側の痺れが強い。左大腿の痛みも痺れと同じように外側にある。
【施術と結果】本症例は両下肢外側の痺れと左大腿外側の痛みを訴えており、痛みと痺れの一つの要因として、外腹斜筋と思われる筋の腸骨稜付近の筋緊張が考えられた。触察にて外腹斜筋と思われる筋の腸骨稜付近の筋緊張を確認し、緩消法にて約1分弛緩したところ、痛みが10から7(NRS改変)、痺れは2割減となった。
外腹斜筋と思われる筋の腸骨稜付近の筋緊張の一つの要因として、腰部側面の筋緊張が考えられたため、触察にて腰部側面の筋緊張を確認し、緩消法にて約25分弛緩したところ、痛みが10から0、痺れは8割減となった。