2日前に発症した夜眠れない程の足の痺れへの改善例

【現症】仰臥位30秒ほどで右側臀部、坐骨結節付近に痺れを訴え、大腿、下腿、足底と繋がるように痺れる。急性腰痛を発症しており、腰部全体に筋緊張を認める。
【施術と結果】本症例は、主訴が臀部の痺れで、同時に強く腰部痛も発症しているため、腰部の筋緊張及び、腸骨稜付近の筋硬結が痺れの要因と考えた。
　1番強い痺れを訴える箇所に指を当ててもらうと坐骨結節付近を指しているので、そこから真上に線を引いた腸骨稜の付近(後ろから見た正中線から約8cm外側)に筋硬結があると考え、腸骨稜の上面を触察してみると1cm未満の線状の硬結を触知できた。硬結に指先を当て押し当てたまま筋肉の繊維に対して直角に指を移動させると、硬結が消失したのが確認できた。硬結の触知から消失の確認までの時間は約4秒だった。患者に仰臥位になってもらうと2分以上経っても痺れは起きなかった。
　3日後に残りの腰部痛の為に来院時に右下肢の痺れについて確認したところ、一度も再発していないと報告を受けた。