【患者】80代前半 男性
【主訴】右腰から右ふくらはぎ、足裏にかけてがじっと立っているだけで痛くてつらい。歩けなくなってきた。
【既往歴】ー
【現病歴】3カ月ほど前から特に誘因なく発症、午前中に毎日1万歩ほど散歩することを日課としていたが、最初は右臀部から痛みが出現し始め、後に右下腿部背面中央部にかけて、痛みが出現、足裏にも痺れを伴い痛みが出現した。近医整形外科にて診察をうけるも診断名失念とのこと、トリガ―ポイント注射を数日間で計3本処置してもらうも効果なし。痛みに変化はなかったとの事から、鍼や、整体などを受けに行くも効果なし。症状は徐々に悪化し始める。
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【現症】来院時には、跛行症状あり。常に右足を庇う状態での歩行であった。椅坐位にて安静時痛はなし。起立動作も問題はないが、起立静止時痛あり。
【施術と結果】本症例は、まず来院時には特に右下腿部背面中央部に症状が強く出ていたため、右膝窩付近の筋緊張による血行不良が考えられることから、右膝窩を触察、筋緊張とみられる部位を確認できたため、直接緩消法を施術する。
約40秒で筋弛緩を感じられたため、確認すると痛みは10から5(NRS改変)となった。膝関節付近の筋緊張も腰部の筋緊張が要因と考えられること、また主に痛みを訴える個所が右臀部へ移行したため、右臀部の痛みを訴える個所から直上の右腰部腸骨稜付近に緩消法を施術することとした。
約3分の施術で押圧深は開始前5mmから15mmと約10mm増と確認できたため、確認すると右臀部の痛みが10から5(NRS改変)となった。その後、腰部の上記付近に約10分施術し結果、痛みは10から2(NRS改変)となった。