【患者】80代前半 女性
【主訴】腰からお尻までが痛い
【現病歴】難聴
【既往歴】15年程前から誘引なく腰部全体の痛みがある。5年程前から臀部の痛みもある。
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【現症】立位でも座位でも痛みがある。自動屈曲約40°の状態で痛みが軽減しているが10°伸展すると痛みが強くなる。日中はコルセットを使用。安静時痛もある。
【施術と結果】本症例の方は長年腰部痛があり、腰部を触察すると脊椎真横の脊椎起立筋辺りから約17cmの幅で筋の緊張を確認した。そして長年の腰部の筋緊張が臀部の筋緊張まで影響していると考えた。まず、筋緊張の強い腰椎4番.5番辺りの脊椎起立筋と思われる筋を5分程緩消法で緩めた。痛みは10から8(NRS改変)と小さくなった。
次に脊椎起立筋辺りの筋緊張は、腰部側面の外腹斜筋、腰方形筋辺りの筋緊張が脊椎起立筋周辺の筋緊張を強くし、痛みの発症となっていると考え、腰部側面より脊椎の方向へ約45分緩消法で緩めた。腰部側面の押圧深は約2cmから約3cmとなった。痛みは10から7(NRS改変)と小さくなった。自動屈曲約40°の状態から伸展約20°まで可能となる。可動域は10°大きくなった。