寝違えの改善効果

【現症】頸部関節可動域（以下、ROM）自動運動にて左回旋約５度、右回旋約40度、前屈約20度、後屈約15度で左第３頸椎から左第３胸椎まで痛みが出現し、特に左回旋時に強い痛みが出現する。
【施術と結果】本症例は左頸部の痛みを訴えており、目視しても組織損傷が確認できないため、痛みの要因を左頸部の筋緊張と考え、触察にて左第4頸椎高位後面に強い筋緊張を確認し、緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。
　その結果、前屈時の痛みが１０から６（NRS改変）に小さくなり、右回旋の痛みが１０から７（NRS改変）に小さくなった。後屈と左回旋の痛みは変化なし。
　次に腰部の筋緊張を減少させることで頸部の筋緊張を減少しやすくなると考え、腰部側面から脊柱起立筋と思われる筋にかけて約1０分緩消法を行い、再び左頸部を触察にて左第３頸椎高位側面に筋硬結を確認し、約5分緩消法行い筋硬結の減少を確認した。その結果、左回旋時の痛みが１０から０（NRS改変）に消失し、右回旋時の痛みが１０から０（NRS改変）に消失し、後屈時の痛みが１０から０（NRS改変）に消失し、前屈時の痛みが１０から０（NRS改変）に消失した。
　頸部ROMは左右回旋約60度、前屈約60度、後屈約50度と大きくなった。