【患者】30代前半 女性
【主訴】左の腕が痺れていて、PC作業中は痺れが酷くなる。左の首から背中にかけて痛い。特に朝起きる時に痛みを感じる。
【既往歴】喘息、パニック障害
【現病歴】約10年前から左上肢全体に痺れ有り。幼少期からピアノを習っており、ピアノを演奏している時は痺れが増大していた。現在はPC作業中に痺れが増大する。左頚部から左肩甲骨内側にかけて痛み有り。近医整形外科にてストレートネックと診断される。喘息の薬を服用中。
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【現症】左上肢は安静時にも痺れ有り。左頚部から左肩甲骨内側にかけては安静時痛有り、特に頚部左側屈動作で左頚部背側の痛みが増大する。
【施術と結果】本症例は、左上肢全体に痺れが有る為、左鎖骨周辺と左腋窩周辺の筋緊張が要因と考え、先ず左鎖骨周辺の筋緊張部位に緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した結果、左上肢の痺れは主観で約2割減少したと報告を受けた。
次に左上腕三頭筋近位部付近の筋緊張部位に緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した結果、左上肢の痺れは主観で約3割減少し、施術前から半減したと報告を受けた。次に、頚部左側屈動作で左頚部背側の痛みが増大する為、左頚部背側の筋硬結が要因と考え触察したところ、第4頚椎高位で棘突起から左外側に約1cmの部位に筋硬結の様な物を確認した為、緩消法を約3分施術した結果、筋硬結の様な物が無くなり筋弛緩が確認でき、左頚部背側の痛みは10から7(NRS改変)と小さくなった。
更に上半身の症状は腰部の筋緊張が要因と考え、腰部側面に緩消法を約15分施術した結果、腰部側面の押圧深は約1.5cmから約3cmと大きくなり、左頚部から左肩甲骨内側にかけての痛みは10から5(NRS改変)と半減した。また、施術終了時点で左上肢の痺れは主観で施術前から約7割減少したと報告を受けた。