しゃがみ姿勢で発生する両膝関節痛の改善例

【現症】起立動作では重心の上方移動期、着座動作では身体重心下降期に両膝関節全体に痛みが発生する。しゃがみ姿勢を保持した時に両膝蓋骨上部内側付近に痛みが最も強く出現する。関節可動域制限、安静時痛は無し。痛みは両膝関節に有り、特に左膝関節の痛みが強い。
【施術と結果】本症例は、しゃがみ姿勢で最も痛みが強く出現する為、両膝蓋骨上部内側付近の筋緊張が要因と考え、左右それぞれ膝蓋骨上部内側付近を中心に膝関節全体に緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認した結果、しゃがみ姿勢を保持した時の痛みが10から5（NRS改変）と小さくなった。起立動作や着座動作での痛みも10から7（NRS改変）と小さくなった。
　次に、両膝蓋骨上部内側付近の筋緊張は腰部の筋緊張が要因と考え、腰部側面に約15分緩消法を施術した結果、腰部側面の押圧深は約1cmから約2.5cmと大きくなり、しゃがみ姿勢を保持した時の痛みは10から2（NRS改変）と小さくなり、起立動作や着座動作での痛みも10から5（NRS改変）と小さくなった。