【患者】40代後半 女性
【主訴】左大腿裏座骨の下辺りに走った後に痛みが強く出る。
【既往歴】-
【現病歴】4か月前ホノルルマラソンから帰国直後、右腰のぎっくり腰をしてしまい、ハリ治療で痛みはとりあえず治まっているが、まだ違和感がある。一か月前に走っているときに左太腿の裏を痛めてしまった。今は走ることはできるが、走り終わった後に太腿の裏側の座骨辺りの脚の付け根に痛みが強く出る。痛みは翌日には薄くなるのでまた走ることは続けている。
続きを読む
【現症】胸腰部の関節可動域(以下ROM)自動30°で第5腰椎(以下L5)辺の筋肉に痛み。左股関節部ROM内旋自動40°でハムストリングスの座骨結節部位に痛み。ハムストリングスの痛む箇所を腹臥位で指していただき、その箇所を触察すると母指球大のシコリのような筋緊張が確認できた。
【施術と結果】本症例は、ぎっくり腰後の腰部筋緊張と触察により確認できた左ハムストリングスの座骨結節部位の筋緊張が痛みの要因と推察。腹臥位にて母指球大の筋緊張部位に施術約30秒で筋弛緩を確認。立位にて痛みを確認。
結果、左座骨結節部位の痛み10から0(NRS改変)。右腰は腰横周辺を4cm深、L1からL5の起立筋と腰方形筋の際を2cm筋弛緩。主観で違和感は無くなったと報告を受け、胸腰部ROM自動45°となった。