試合中の受傷から約8ヶ月続く背部痛の改善効果

【現症】自動運動にて右肩関節最大屈曲時に右背部に痛みがある。その他の動作では痛みはないが背部全体の張り感と右肩関節の動かしにくさがある。バスケットボールのシュートを打つ際が一番痛みを感じると訴えている。
【施術と結果】本症例は右背部に痛みを訴えており、痛みの要因を右背部の筋緊張と考え、触察にて第5胸椎高位背部正中より外側約3ｃｍに幅約5ｍｍ長さ約2ｃｍの筋硬結を確認し、同部位に約5分緩消法行い、筋硬結の減少を確認した。その結果、右肩関節最大屈曲時の右背部の痛みが１０から０（NRS改変）に消失した。
　筋硬結が残っているためバスケットボールをすると痛みが出現してしまうと考え、さらに約５分同部位に緩消法を行い筋硬結の減少を確認した。
　次に背部の全体の張り感が残っているため、張り感の要因を腰部の筋緊張と考え、腰部側面に約15分緩消法を行い筋弛緩を確認した。その結果、背部の張り感が主観で50％減と報告を頂いた。
　施術から2週間後に下肢の症状で再来院されその際に右背部の様子を聞くと施術後からバスケットボールをしていても右背部にズキンとくるような痛みは全く出現しなくなったと報告を頂いた。