【患者】50代後半男性
【主訴】ゴルフをすると肘が痛くなりクラブを振ることができない。数日経つとスイング出来るが痛みが出てきた。それ以降は物を持つ時などで痛みが出る。
【既往歴】ー
【現病歴】 1年半前にゴルフに行き、プレイ中は痛みを感じなかったが、ラウンド終了時より肘に痛みが残存し、スイングすると運動痛発生。以後、安静にしていると痛みは感じなかったが、最近になってゴルフクラブをスイングすると再度痛みが発生し、それ以降は腕に荷重がかかるなど把持動作でも痛みが出現するようになった。
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【現症】肘部内側上顆・外側上顆周辺部の運動痛。前腕回内時のチェアテスト(+)・前腕回外時チェアーテスト(+)
【施術と結果】本症例は肘部内側と外側の痛みを訴えている為、内側上顆に付着する筋・外側上顆に付着する筋の緊張であると推測した。その患部の疼痛が持続的に続く原因として前腕への血行不良と考える。血行不良は腰の筋緊張が原因と考えた。
まず、前腕背側の外側上顆周辺部の筋に対して、近位より緊張部位へ緩消法を2分行った。痛みが10→5(NRS改変)となる。さらに3分続けて弛緩できたため確認を行う。痛みが10→0(NRS改変)。
続けて内側上顆周辺部の筋緊張部位に近位より緊張部位へ緩消法を5分行い筋弛緩した。痛みが10→0(NRS改変)となった。前腕回内時・回外時のチェアーテスト(ー)となる。次に腰の筋緊張に対して緩消法をおこなった。腰の真横から左右2cm深層へ弛緩して終了。