脊柱管狭窄症の手術後から続く腰痛の改善例

【現症】胸腰部の関節可動域（以下、ROM）は自動で、屈曲約25°・伸展約10°・左右側屈約30°で右腰背部に痛みが発生する。施術前の腰部側面の押圧深は約1.5cm。
【施術と結果】本症例は、胸腰部伸展・右側屈動作にて屈筋側である右腰背部に痛みが発生する為、痛みを訴える部位に筋硬結が有ると考えた。最も痛みを訴える部位が第3腰椎高位で棘突起から右外側へ約2cmの部位である為触察したところ、筋硬結の様な物を確認した為、緩消法にて約10分施術し筋弛緩を確認した結果、胸腰部ROMは自動で伸展約20°・右側屈約40°と大きくなり、引張感は主観で約5割減少したと報告を受けた。
　更に腰部全体の引張感の要因は腰部側面の筋緊張であると考え、腰部側面に緩消法を約20分施術し筋弛緩を確認した結果、腰部側面の押圧深は約1.5cmから約3cmと大きくなり、腰部全体の引張感は主観で約8割減少し、胸腰部は屈曲・左側屈動作ではROM制限が解除され運動痛が消失し、伸展・右側屈動作では運動痛は主観で約8割減少しROM制限はほぼ解除されたと考えられる程度まで改善したとの報告を受けた。