【患者】30代後半 女性
【主訴】首が痛い。寝違えて動かない。
【既往歴】-
【現病歴】前日就寝時には痛みも無く、朝起床時から頚部に強い痛み(右>左)が発生。痛みによる頚部の関節可動域(以下、ROM)制限有り。
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【現症】自動運動にて頚部屈曲約45°・伸展0°・右側屈約5°・左側屈約5°・右回旋約10°・左回旋約20°で頚部に痛み(右>左)が出現。特に伸展位で頚部の痛みが強くROM制限有り。後頭骨筋付着部付近に筋緊張を確認。
【施術内容・結果】本症例は、右頚部に痛みを訴えてから来院までの時間が短く、頚部を触察しても熱感も無く、目視による組織損傷が確認できないため、痛みの要因は頚部の筋緊張と判断。
初めに、後頭骨筋付着部付近の頚部筋緊張部の疼痛部位に緩消法を約2分施術。同様に後頚部第4頚椎の高位の筋緊張疼痛部に緩消法を左右各約1分施術。結果、緩消法施術部位の筋弛緩を確認し痛みが10から4(NRS改変)と小さくなった。
次に後頚部の筋緊張の要因として第1腰椎(以下、L1)の高位に対する腰部の筋緊張が考えられるためL1の高位に対する腰部側面の筋緊張部位に緩消法を約25分施術。結
果、腰部側面の筋弛緩を確認し頚部の痛みが10から2(NRS改変)と小さくなった。自動運動にて頚部ROMが屈曲約60°・伸展約30°・右側屈約40°・左側屈約30°・右回旋約60°・左回旋約60°と改善した。