【患者】50代後半男性
【主訴】歩くと左足が痛くて困っている
【既往歴】ー
【現病歴】1ヶ月前に階段で左足を打ち返し捻挫した際、小趾中足骨不全横骨折をし整形外科にて2週間ギブス固定、その後2週間シーネ固定。除去2日後、小趾外側部が痛みが強く歩行動作困難となった。
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【現症】歩行時のミッドスイング(遊脚中期の一部と遊脚終期)時左足後方の際に痛みが5趾中足骨周辺部に痛みがあり、骨折部位と一致している。
【検査所見】自動関節可動域(以下 、ROM)左小趾中足骨基節間関節(以下、MTP)屈曲20°・近位指節間関節(以下、PIP)30°・遠位指節間関節(以下、DIP)45°、ROM足関節屈曲25°・伸展5°である。屈曲・伸展共にROMが小さい。小趾MTP関節を基準として環趾からの外転や屈曲伸展時に、骨折部位近く背足骨間筋に疼痛部位があった。
【施術と結果】左足関節内返しによる骨折。グルト表によると骨癒合が2週として4週の固定期間となっている為、受傷後の筋挫傷部位の筋硬結のような物があると考えた。ふくらはぎの筋緊張が要因の一つと考え弛緩する事にした。
最初に小趾MTP屈曲伸展をしながら基節骨から中足骨も含め背足骨間筋辺りの疼痛部位に緩消法を3分行い弛緩した結果、疼痛部位の痛みは10から0(NRS改変)となり、ROM MTP屈曲40°と大きくなった。
次にふくらはぎの腓腹筋・ヒラメ筋・足底筋あたりの緊張部位を緩消法を10分行い弛緩。歩行していただくと足趾の痛みは10から0(NRS改変)となった。 ROM足関節屈曲25°から35°・伸展5°から15°と大きくなった。