【患者】80代前半 女性
【主訴】立っていても座っていても常に腰からお尻まで痛くて切ない
【既往歴】ー
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【現症】若い頃から畑仕事をしている。5年程前から腰部と臀部に強い痛みがあるため、畑仕事が思うように出来ない。立位でも座位でも痛く、日中はコルセットを腰部に装着、歩行時は杖に頼る状態。動作を伴う痛みの変化はない。
【施術と結果】痛みを訴えている部位と腰部側面の筋肉の緊張があり、痛みの原因であると考えた。触察にて、臀部仙骨辺りと腸骨稜直上の筋肉及び脊椎起立筋の辺に強い緊張を確認した。痛みの最も強い部分を指で示して頂き、腸骨稜真上の筋肉を5分ほど緩める。
体が温かくなり、額から汗をかく。痛みの変化はよく分からずまだ痛いとのことだったが、今一度痛みの強い場所を尋ねると当初の訴えの3センチ程腰椎側の部分を示され、痛みのヶ所に変化があった。更に訴えのある部分を確認しながら、10分程緩めた。痛みの変化は解らないとのこと。その後腰部側面より、20分程緩めた。腰部側面の押圧深は左右共に3cm程度から3.5cm程度となる。
来院時の痛みを10とすると痛みは10から3(NRS改変)と小さくなった。帰りは杖を忘れて取りに戻られる程になった。