15年前からの膝痛で、荷重時に発症する右膝内側の強い痛みの改善例

【現症】座位からの立ち上がり時（臀部離床期）と、歩行時（荷重応答期）に右膝内側に痛みがある。目視にて痛みを訴える右膝関節内側部に腫脹が確認できる。
【施術と結果】本症例は、座位からの立ち上がり時（臀部離床期）と、歩行時（荷重応答期）に右膝内側に痛みを訴えており、目視にて痛みを訴える右膝関節内側部に腫脹が確認できたため炎症が疑われたが、痛みを助長させている要因として上前腸骨棘内側周辺の筋緊張と考え、触察にて筋緊張を確認し、緩消法にて約 30 秒施術を行った結果、座位から立ち上がり時（臀部離床期）の痛みは 10 から 6（NRS 改変）、歩行時（荷重応答期）の痛みは 10 から 7（NRS 改変）と小さくなった。
　上前腸骨棘内側周辺の筋緊張の要因として、腰部の筋緊張と考えられた為、腰部側面の筋緊張部に緩消法を約 30 分施術を行った結果、座位からの立ち上がり時(臀部離床期）の痛みは 10 から 4（NRS 改変）、歩行時（荷重応答期)の痛みは 10 から 5（NRS 改変）と小さくなった。本症例の膝内側の痛みは、上前腸骨棘内側周辺の筋緊張を弛緩することで痛みは改善され、さらに腰部の筋緊張を弛緩することで痛みは改善された。
　よって腰部の筋弛緩が膝内側の痛みを改善する為には重要であることを確認できた。