【患者】60代後半 女性
【主訴】朝起きる時に左股関節が痛くて立ちあがれないし立てない。
【既往歴】ー
【現病歴】14日前に転倒しその後他のかしょまで痛くなり立ち上がり時に左股関節痛
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【現症】立位で左股関節の左側上前腸骨棘と思われる位置から真下に3cm辺りに痛みが強く、立位では左側下腿に荷重をかけることが困難であるため、通常歩行はできない。立ち上がり時も左側に負荷を掛けると痛い為に座位から立位になるのに40秒程度かかる。
【治療と結果】本症例は、立位・立ち上がり時に股関節の痛みを強く訴えており、組織損傷が確認されていないことを考え、股関節の痛みの要因として転倒時の衝撃による痛みを訴える左股関節の筋緊張が考えられ、触察にて左股関節の左側上前腸骨棘と思われる位置から真下に3cm辺り周辺の筋緊張が確認でき、座位にて緩消法にて約5分施術した結果、筋弛緩が確認できた。
その結果、立位にて左股関節の左側上前腸骨棘と思われる位置から真下に3cm辺りの痛みが小さくなった。
座位のままでは筋弛緩しずらい部位まで筋緊張が確認されたため、左上の側臥位にて、さらに左股関節の左側上前腸骨棘と思われる位置から真下に3cm辺りの筋緊張部位へ緩消法にて約15分施術した、さらに筋弛緩が確認できた。
その結果、立位での左股関節の左側上前腸骨棘と思われる位置から真下に3cm辺りの痛みが小さくなりやがて痛みが消失し、左側下肢への全荷重でも痛みがでないことを確認した。歩行時は、歩幅が小さい時の痛みは消失したが、通常歩行での荷重応答期から立脚中期にかけての痛み小さく変化した。
本人は歩いて帰れると喜んで報告を受けた。