1年前に軽作業中に発生した左肩から左肩甲骨周辺部が痛みに対する改善例

【現症】左腕を上に挙げると左肩甲骨外側内方が痛い。
【検査所見】左肩自動関節可動域（以下、ROM）挙上160°肩甲骨外縁部、腋窩後壁を構成する筋肉(広背筋、大円筋、肩甲下筋)に運動痛あり。
【施術と結果】本症例は1年前の左肩甲骨外縁部の怪我が発生機序となる。古傷があると推測し、肩甲骨周辺部の筋、僧帽筋・広背筋や大円筋の緊張部位を10分緩消法を行う。
　弛緩した為、肩関節160°挙上状態にて、緊張した腋窩後壁筋肉群を前方より緩消法を2分行う。痛みが10→8（NRS改変）となる。　その後、患部に１cm位の索状の筋硬結を触察した為、続けて施術を行うと、痛みが8→5　（NRS改変）となる。
　物を上に投げ入れる作業をして悪化した。とのことだったので、肩甲骨外縁部から側腹部筋群(前鋸筋・外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋)にも関連性があると考え、緊張した筋肉を確認し10分間緩消法を行い、押圧深2cmまで弛緩（1㎠にて500gの圧力）にて。痛みが10→0（NRS改変）。ROM挙上180°まで大きくなりに改善した。