頸椎ヘルニアと診断された頸部痛改善の一例

【現症】頚部関節可動域（以下、ＲＯＭ）　自動にて左回旋約２０度　右回旋約４０度　前屈約４０度　後屈約２０度
全ての動きで左頸部にズキンとした痛みが走る
【施術と結果】本症例は左右回旋時と前後屈時に左頸部側面の痛みを訴えており、左右回旋時の痛みは左側胸鎖乳突筋と思われる筋の緊張が要因と考え、前後屈時の痛みは左頸部側面の筋緊張が要因だと考えた。
　左頸部側面頸椎４，５番の高さ周辺と左側胸鎖乳突筋と思われる筋の全体に緊張した筋肉を触察にて確認。初めに左頸部側面頸椎4，5番の高さ周辺に約２分緩消法を行い、筋弛緩を確認した。その結果、頸部ROMが自動にて左回旋約３０度　右回旋約６０度　前屈約６０度　後屈約３０度まで大きくなり、右回旋と前屈時の痛みが１０から３（NRS改変）に小さくなり、　左回旋と後屈時の痛みが１０から５（NRS改変）小さくなった。次に左側胸鎖乳突筋の緊張が広範囲のため腰椎２番高位腰部正中から約１０ｃｍの場所周辺の筋緊張が要因と考え、触察にて筋緊張を確認。同部位に約１０分緩消法を行い筋弛緩を確認した。その結果、頸部ROMが自動にて左回旋約６０度　右回旋約６０度　前屈約６０度　後屈約４０度に大きくなった。
　右回旋と前屈時の痛みが１０から０（NRS改変）に消失し　左回旋と後屈時の痛みが１０から２（NRS改変）に小さくなった。