花粉症患者が発症した右頸部痛の改善と花粉症による目の痒み改善効果

【現症】頚部の関節可動域制限と、運動痛共に無し。来院日は花粉症の薬を服用しておらず、右目の痒みが強く有ると訴えていた。触察にて右胸鎖乳突筋周辺に筋緊張を確認。右胸鎖乳突筋停止部付近に圧痛有り。
【施術内容・結果】本症例は、長年にわたり花粉症の症状が有り、3か月前から右頚部に痛みを訴えており、右頚部の筋緊張が痛みの要因と考え、触察にて右胸鎖乳突筋停止部付近に筋緊張と圧痛部を確認し、緩消法にて約30秒間施術し筋弛緩を確認。
　結果、痛みが10から5（NRS改変）と小さくなった。また花粉症と考えられるアレルギー反応での右目の痒みの要因として右内頚動脈の圧迫による血行不良が考えられた為、右内頚動脈走行部の触知できる頚部の筋緊張を確認し、緩消法にて約20秒施術を行った結果、主観により右目の痒みが消失したと報告を受けた。
　花粉症による右目の痒みは右内頚動脈を圧迫していた右頚部の筋緊張で、右頚部痛の痛みも右頚部の筋緊張であったと考えられた。