自立歩行困難な右腰部痛に関する改善効果

【現症】右腰部の痛みにより自立歩行が困難な為、同伴者に歩行介助され来院。自動運動にて胸腰部の関節可動域（以下、ROM）は屈曲約１５°・伸展約１０°・右側屈約２０°・左側屈約３０°で右腰部に運動痛有り。
【施術内容・結果】本症例は、１か月前から右腰部に痛みを訴えており、腰部を目視しても組織損傷が確認できないため、痛みの要因は腰部の筋緊張と判断。また、胸腰部右側屈時に右腰部筋収縮時に痛みを訴えている事により筋繊維の癒着・古傷が疑われる。
　痛みにより立位及び座位での姿勢保持が困難な為、仰臥位にて右腰部側面に緩消法を約15分施術し筋弛緩を確認。痛みが１０から６（ＮＲＳ改変）に小さくなった。
　次に仰臥位にて上前腸骨棘付近の筋緊張部に緩消法を約５分、右腸骨筋周辺筋緊張部に緩消法を約５分施術。痛みが１０から３（NＲＳ改変）に小さくなった。自動運動にて胸腰部のＲＯＭが屈曲約３０°・伸展約１５°・右側屈約３０°・左側屈約４０°と大きくなった。
　来院時、自立歩行が困難な状況だったが、自立歩行が可能になった事が確認できた。