【患者】30代後半 女性
【主訴】右腰が痛い。椅子から立ち上がるのが辛い。
【既往歴】-
【現病歴】来院3日前に引っ越しの為に重いものを持ち上げたときに右腰部に痛みが発症。
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【現症】自動運動にて胸腰部の関節可動域(以下、ROM)は屈曲約20°・伸展約30°・右側屈約50°・左側屈約25°で右腰部に運動痛によるROM制限有り。椅子からの起立動作にて重心の上方移動期に右腰部から右臀部に痛みが出現。
【施術内容・結果】本症例は、3日前より右腰部痛を訴えており、腰部を触察し熱感も無く目視しても組織損傷が確認できないため、痛みの要因は右腰部の筋緊張と判断。また椅子からの起立動作にて右臀部の痛みを訴えている事により右腸骨稜筋付着部周辺の筋緊張を疑い、触察にて右腸骨稜筋付着部周辺の筋緊張を確認。
初めに、右腸骨稜筋付着部周辺の筋緊張部に緩消法を約5分施術。右臀部の起立時運動痛が10から3(NRS改変)に小さくなった。右腰部の痛みに対し腰部側面に緩消法を約15分施術し押圧深約2.5cmを確認。痛みが10から0(NRS改変)に消失した。自動運動による胸腰部のROMが屈曲約45°・伸展約30°・右側屈約50°・左側屈約50°を確認した。
右腰部の痛みの消失により右臀部の起立時運動痛が10から0(NRS改変)に消失した事を確認できた。