寝違いによる左頸部痛に関する改善効果

【現症】自動運動にて頚部関節可動域（以下、ROM）の屈曲約４５°・左側屈約４５°・右側屈約３０°・左回旋約４５°、右回旋約１５°とROM制限有り。左頚部の左胸鎖乳突筋周辺に痛み有り。触察にて左胸鎖乳突筋停止部付近に筋緊張を確認。左胸鎖乳突筋周辺に圧痛有り。
【施術内容・結果】本症例は、寝違いによる左頚部痛を訴えており、寝違いの要因として痛みを訴える部分の筋緊張と考えた。
　初めに、一番強い疼痛部を確認し、緩消法を約20秒施術し筋弛緩を確認。結果、痛みが10から7（NRS改変）と小さくなった。
　続けて疼痛部を確認し3か所を訴えたため、緩消法にて計約２分施術を行った結果、痛みが10から0（NRS改変）と消失したことを確認し、８０％のROMの改善も確認できた。本症例は、寝違いによる左頚部の痛みの発生から経過時間も短い状態であったため、筋緊張の範囲も限定的であり、短時間の施術で痛みの消失とROMを改善することができた。