コロナワクチン接種翌日から発現した左顎関節痛の改善例
【患者】20代前半 男性
【主訴】特に原因は無かったんですけど、コロナワクチン接種翌日から左顎関節が痛くなった。
【既往歴】ー
【現病歴】コロナワクチン接種日までは特に症状は無かったが、ワクチン接種翌日から微熱(37.5度)と左顎関節痛が発現した。その翌日には平熱に戻ったが、左顎関節痛は治らず4日経過後に来院した。
続きを読む
【現症】左顎関節の安静時痛はなく、関節可動域制限も認められない。痛みは可動痛であり、口の開閉時に発現する。
【施術と結果】本症例はコロナワクチン接種翌日から要因なく発現した左顎関節痛であるが、その因果関係は分からないが、安静時痛がなく、痛みの発現部位を触察するも腫脹や熱感も認められなかった為、痛みの要因は顎関節周辺の筋緊張によるものと考察して施術を開始した。
先ず、口の開閉時に一番痛みが発現する箇所を指差ししていただき、同部位の筋緊張を触察により確認した。
同部位に緩消法を約1分行い、筋弛緩を確認した。その結果、左顎関節の可動痛は10から8(NRS改変)となった。効果が認められた為、さらに同様な手順で痛みを感じる部位を指差ししていただき、筋弛緩をしていき、約2分行った結果、左顎関節の可動痛は10から1(NRS改変)となった。左顎関節周辺の明らかな筋緊張部位が確認できなくなった為、次に痛みが残存する顎関節の真下にあたる頚部の筋を触察すると筋緊張が確認できた為、同部位に緩消法を約2分行い、筋弛緩を確認した。その結果、左顎関節の痛みは10から0(NRS改変)と消失した。
残りの施術時間は頚部の筋緊張の根本的な要因と考える腰部の筋弛緩を行い終了した。これで安心して営業の仕事に向かえますと笑顔で帰られました。