2年前から続く屈曲動作で発生する右股関節痛に関する改善効果
【患者】50代前半 女性
【主訴】足を上げると股関節が痛い。歩くと痛い。
【既往歴】骨粗鬆症(2021年)
【現病歴】約2年前に右股関節に誘因無く痛みが発症。痛みの消長を繰り返し、痛みの出現時に痛み止めを服用している。
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【現症】右股関節屈曲時に痛みが出現するが、関節可動域制限は確認できない。歩行時の荷重応答期に右股関節に痛みあり。
【検査所見】レントゲンにて、右変形性股関節症の所見あり。大腿骨頭壊死なし。
【施術内容・結果】本症例は、右股関節に痛みを訴えており、右股関節周辺の筋緊張と考えた。
初めに、施術者①が右股関節の疼痛部位を確認したところ、右鼡径部中央付近に痛みを訴えた為、触察にて筋緊張を確認し緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した。結果、右股関節屈曲時の痛みが10から7(NRS改変)と小さくなった。引続き同部位の筋緊張部に緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した。結果、右股関節屈曲時の痛みが10から4(NRS改変)と小さくなった。
再度、疼痛部位を確認したところ、右臀部(右大転子付近)に痛みが移行したと訴えた為、疼痛部位より直上した右上後腸骨棘付近に筋緊張を確認し施術者②が緩消法を約10分施術し筋弛緩を確認した。結果、右股関節屈曲時の痛みが10から0(NRS改変)と消失した。
右股関節周辺の筋緊張の要因は腰部の筋緊張と考え、再発防止を考え腰部側面の筋緊張に施術者③が緩消法を約10分施術し筋弛緩を確認した。結果、主観により歩行時の荷重応答期の右股関節の痛みが確認出来なくなったと報告を受けた。歩行時も楽になり、足が上がり靴下が履けるようになったと喜びの言葉を頂いた。
【その他】本症例は、しん整形外科にて、緩消法認定技術者の①渡邉(筆者)・②秦・③佐々木の3名で順次施術を行った症例であり、部位ごとに施術者が変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査は施術者②が行った。