20年以上続く右耳の難聴が約3分で改善した一例

【患者】80代前半 男性

【主訴】右耳が聴こえない

【既往歴】ー

【現病歴】難聴になった経緯は不明だが、20年以上前から右耳が聴こえなくなってきた。難聴が主訴ではなかったが、ご家族とご本人との会話や様子から右耳の事をお聞きして対応することとなった。

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【現症】患者の右後方から患者の名前を呼んでも返答なく、ご本人は聴こえないとの事

【施術と結果】本症例は、20年以上続く右耳の難聴を訴えており、触察にて熱感や腫脹は確認できなかったことを確認。

 耳の症状は、耳周辺の筋緊張による血行不良から発生しているのではないかと推測し、右耳周辺の筋を触察すると、右胸鎖乳突筋に筋緊張が確認でき、特に右乳様突起腹側の胸鎖乳突筋起始部の筋緊張が顕著であった。

 先ず、右乳様突起腹側の筋に約1分緩消法を施し、筋弛緩を行ったが状態に変化がみられなかった為、次に右胸鎖乳突筋遠位部より筋弛緩を確認しながら徐々に乳様突起に向かって筋緊張部位に約2分緩消法を施していいった。その後、再び右乳様突起腹側の筋緊張部位を施術し、押圧深約8mmになるまで行った。

 初めに耳の聴こえを確認した時と同じようにご家族に声をかけていただくと、驚きながらご本人主観で「あれっ聴こえますね」と笑顔でお答えになられた。一時的かもしれないことをお伝えしたが、希望が持てますとご家族共に嬉しそうにお話しくださいました。